2024.12.13

木造建築の耐用年数は?倉庫・工場・事務所における寿命を解説!

はじめに

みなさんこんにちは。高知県高知市にある大規模木造建築専門の匠建設です。

「倉庫や工場を木造で建てるってどうなの?」

「木造建築の耐用年数ってどれくらい?」

「鉄筋コンクリート造と比べてどう違うの?」と疑問に思っていませんか?

従来、倉庫や工場といえば鉄筋コンクリート造が主流でした。しかし近年、木造建築が見直され、倉庫や工場にも採用されるケースが増えています。木造建築は、環境への負荷が低く、デザイン性にも優れているだけでなく、耐震性や耐久性も向上しているため、注目を集めているのです。

とはいえ、「木造建築は耐用年数が短いのでは?」「メンテナンスが大変そう…」といった不安をお持ちの方もいるかもしれません。

この記事では、非住宅木造建築の耐用年数について、法定耐用年数と実際の寿命の違い、耐用年数を左右する要因、長持ちさせるためのメンテナンス方法まで、具体的な事例を交えながら詳しく解説していきます。

この記事を読めば、木造建築の耐用年数に関する疑問が解消され、倉庫や工場を木造で建てるという選択肢のメリット・デメリットを理解し、最適な判断ができるようになります。

木造建築に興味のある方、これから倉庫や工場を建てようと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

非住宅木造建築の耐用年数とは?法定耐用年数と実際の寿命の違いを解説

まずは、非住宅木造建築の耐用年数について基本的な知識を解説します。

 

法定耐用年数ってなに?

耐用年数には、法定耐用年数実際の寿命があります。

法定耐用年数とは、税法上の計算に使われる耐用年数のことで、建物の構造や用途別に定められています。これは、建物を減価償却資産として計上し、毎年一定額を費用として計上していくためのものです。

 

非住宅木造建築の法定耐用年数は?

木造建築の法定耐用年数は、用途によって以下の通り異なります。

  • 倉庫・工場: 15年
  • 住宅: 22年
  • 店舗: 22年
  • 介護福祉施設:22年
  • 事務所: 24年

 

実際の寿命はどれくらい?

法定耐用年数はあくまで税法上の話で、実際の使用可能年数とは異なります。適切なメンテナンスを行えば、30年以上、場合によっては50年以上も使用することが可能です。

 

非住宅木造建築の寿命を左右する要因とは?

非住宅木造建築の寿命は、以下の要因によって左右されます。

 

木材の品質と種類

構造材に使用する木材の種類や品質は、建物の寿命に大きく影響します。耐久性の高い木材を使用することで、長持ちする木造建築を実現できます。

例えば、ヒノキやスギなどの針葉樹は、強度が高く、シロアリにも強いことから、構造材としてよく使用されます。また、近年では、CLT(直交集成板)などのエンジニアリングウッドも注目されています。CLTは、複数の木材を繊維方向が直交するように積層接着したもので、強度が高く、寸法安定性に優れているという特徴があります。

 

施工の品質

施工の品質も、建物の寿命を左右する重要な要素です。熟練した職人が丁寧に施工することで、耐久性が高く、長持ちする建物になります。

例えば、木材の接合部をしっかりと固定すること、防水処理を丁寧に行うことなど、細部にまでこだわった施工が重要です。匠建設では、長年の経験と実績を持つ熟練の職人が、高品質な施工を提供しています。

 

メンテナンス

定期的なメンテナンスを行うことで、建物の劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができます。屋根や外壁の点検、シロアリ対策などは、定期的に行うようにしましょう。

具体的なメンテナンス方法については、後ほど詳しく解説します。

 

使用環境

建物の使用環境も、寿命に影響を与えます。例えば、倉庫に保管する物品の種類や重量、工場における機械の振動などは、建物の劣化を早める可能性があります。

また、 海沿いの地域では、塩害による腐食が起こりやすいため、注意が必要です。

 

非住宅木造建築の耐用年数を延ばすメンテナンス方法

非住宅木造建築の耐用年数を延ばすためには、適切なメンテナンスが欠かせません。具体的なメンテナンス方法をいくつかご紹介します。

 

定期的な点検

定期的に建物の状態をチェックし、劣化している箇所があれば、早めに修繕することが大切です。特に、屋根や外壁、基礎部分は重点的に点検しましょう。

点検は、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、 的確に建物の状態を診断し、必要なメンテナンスを提案してくれます。

 

屋根のメンテナンス

屋根は雨風や紫外線にさらされるため、劣化しやすい部分です。定期的に塗装や葺き替えを行いましょう。

塗装は、5~10年おきに行うのが一般的です。葺き替えは、屋根材の種類にもよりますが、20~30年おきに行うのが目安となります。

 

外壁のメンテナンス

外壁も、雨風や紫外線にさらされるため、劣化しやすい部分です。定期的に塗装や補修を行いましょう。

塗装は、10~15年おきに行うのが一般的です。補修は、ひび割れや剥がれなどが見つかったら、早めに行いましょう。

 

白蟻対策

シロアリは木材を食害するため、建物の耐久性を著しく低下させます。定期的な点検と予防対策を行いましょう。

予防対策としては、薬剤散布が有効です。

 

非住宅木造建築の耐用年数に関するよくある質問

Q. 非住宅木造建築の耐用年数はどれくらい?

  • 法定耐用年数は用途によって異なりますが、実際には適切なメンテナンスを行えば、30年以上、場合によっては50年以上も使用することが可能です。

Q. 非住宅木造建築の耐用年数を延ばすにはどうすればいい?

  • 定期的な点検やメンテナンスを行うことが重要です。屋根や外壁の塗装、シロアリ対策などを定期的に行いましょう。

Q. 非住宅木造建築は地震に強い?

  • 近年の木造建築は、耐震技術が進歩しており、地震に強い建物が建てられています。

まとめ

この記事では、非住宅木造建築の耐用年数について詳しく解説しました。

非住宅木造建築の耐用年数は、法定耐用年数と実際の寿命が異なること、寿命を左右する要因、長持ちさせるためのメンテナンス方法などを理解していただけたでしょうか?

非住宅木造建築は、環境への負荷が低く、デザイン性にも優れているだけでなく、耐震性や耐久性も向上しているため、倉庫や工場にも最適な選択肢と言えます。この記事を参考に、木造建築での建築を検討してみてくださいね。

匠建設では、非住宅木造建築に関するご相談を随時受け付けております。

耐用年数やメンテナンス、建築に関することなど、お気軽にお問い合わせください。

また、木造建築のメリット・デメリットについて解説した記事もございますので是非ご一読いただけますと幸いです。

 

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