みなさんこんにちは。高知県の大規模木造建築専門店の匠建設です。
事業拡大や移転に伴い、新たな事務所や倉庫、施設の建築を計画されている経営者様やご担当者様の中には、昨今の建築費高騰に頭を抱えている方が少なくありません。「数年前に比べて見積もりが倍近くになった」「予算内で建てるには規模を縮小するしかないのか」といった切実な声が、私たちの元にも数多く届いています。
建築プロジェクトにおいて、多くの事業者が費用面で失敗してしまう最大の原因は、構造の検討を設計事務所や建設会社任せにしてしまうことにあります。特に2026年現在、資材価格の変動や人件費の上昇により、これまでの常識だった「倉庫なら鉄骨」「ビルならRC(鉄筋コンクリート)」という選択が、必ずしもコストパフォーマンスに優れた正解ではなくなりつつあるのです。
建物の構造選びは、初期投資である建築費だけでなく、完成後のランニングコストや事業の収益性、さらには企業のブランディングにまで直結する極めて重要な経営判断です。この判断を誤ると、想定以上のコストがかかり、事業計画そのものの見直しを迫られるリスクさえあります。
この記事では、非住宅建築における2026年の最新の坪単価動向を踏まえ、鉄骨造・RC造・木造それぞれの特徴とコスト構造をフラットに比較・解説します。構造ごとのメリットとデメリットを正しく理解し、自社の事業にとって最も合理的で経済的な選択をするための判断基準をお持ち帰りください。

非住宅建築における2026年の坪単価と市場動向
2026年現在、非住宅建築の市場において、坪単価は以前として高止まりの傾向を見せています。まず初めに、なぜこれほどまでに建築費が変動しているのか、その背景にある構造的な要因と、各工法における現在の立ち位置について解説します。
建築費が高騰し続ける構造的な要因
非住宅建築のコストを押し上げている主な要因は、世界的な原材料価格の上昇と、国内における深刻な人手不足の二点に集約されます。特に鉄骨造やRC造で大量に使用される鋼材やセメントは、エネルギー価格の影響を強く受けるため、製造コストや輸送コストが増大し続けています。
また、建設業界における熟練職人の高齢化と減少は、2024年問題以降さらに加速しており、現場での施工に多くの人手を要する工法ほど、労務費の上昇が坪単価にダイレクトに跳ね返ってくる状況です。高知県においても例外ではなく、職人の確保が工期や費用に大きく影響を及ぼしています。
このような状況下では、単に「安い業者を探す」というアプローチでは限界があります。使用する材料や工法そのものを見直し、現在の市況において最もコストパフォーマンスが高い構造を選定する視点が必要不可欠です。
鉄骨造・RC造・木造の坪単価比較(2026年版)
「2026年の非住宅木造坪の坪単価」というキーワードで検索される方が気にされる通り、構造ごとの坪単価には明確な傾向があります。あくまで一般的な目安ですが、それぞれの構造におけるコスト感と特徴を整理します。
まず、鉄骨造(S造)は、倉庫や工場などで最も普及している構造ですが、鋼材価格の高騰により坪単価は上昇傾向にあります。大空間を作りやすい反面、断熱処理や防錆対策などの付帯工事費もかさむため、トータルコストは高くなりがちです。
次に、鉄筋コンクリート造(RC造)は、耐火性や遮音性に優れていますが、坪単価は3つの構造の中で最も高額になるケースが大半です。型枠工事や配筋工事など、現場での作業工程が多く工期も長くなるため、人件費の高騰がそのまま建築費を押し上げる要因となります。
一方で、非住宅における木造は、特殊な耐火要件が必要な大規模建築を除き、鉄骨造やRC造と比較して坪単価を抑えられるケースが増えています。木材は国内での供給体制が比較的安定しており、プレカット技術による工場加工が進んでいるため、現場での工期短縮による労務費削減効果が期待できるからです。
倉庫・工場建築における構造選定とコストパフォーマンス
倉庫や工場の建築を検討する際、「木造では強度が足りないのではないか」「広い空間が作れないのではないか」という懸念を持つ方がいらっしゃいます。しかし、近年の建築技術の進化により、その常識は過去のものとなりつつあります。ここでは、倉庫・工場における構造選定のポイントを解説します。
大空間を実現する「スパン」と構造の関係
倉庫や工場において最も重視されるのは、柱のない広い空間、すなわち「スパン(柱間の距離)」をいかに確保するかという点です。従来、大スパンを飛ばすには鉄骨造が有利とされてきました。鉄は強度が高く、少ない柱で屋根を支えることが容易だからです。
しかし、近年の非住宅木造では、トラス構造(三角形を組み合わせた骨組み)や、強度を高めた集成材を活用することで、10メートルから20メートルを超える大スパンを柱なしで実現することが可能になっています。これにより、フォークリフトの動線確保や大型機械のレイアウト変更にも柔軟に対応できる空間が確保できます。
鉄骨造ほどの超大スパン(30メートル超など)が必要ない中規模の倉庫であれば、過剰なスペックとなる鉄骨を選ばずとも、木造で十分な機能を果たせる場合があります。必要なスパンを見極め、適切な構造を選ぶことが、無駄な建築費を削減する第一歩です。
天井高と保管効率の最大化
物流倉庫などでは、保管効率を高めるために天井高(有効高さ)を確保することが求められます。6メートル以上の天井高が必要な場合、構造計算や部材の選定が複雑になりますが、これも現在では木造で対応可能な範囲が広がっています。
木造倉庫で天井高を確保する場合、屋根の形状を工夫したり、高強度な柱を使用したりすることで対応します。鉄骨造と比較して部材自体が軽量であるため、地盤への負荷が小さく、地盤改良費などの基礎工事コストを抑えられるという副次的なメリットも生まれます。
特に高知県のように地盤条件が場所によって異なる地域では、上物(建物本体)の重量を軽くすることは、トータルコストを下げるための有効な戦略となります。保管する荷物の種類や量、必要な高さを明確にした上で、木造が選択肢に入らないか検討する価値は十分にあります。
事務所・オフィス建築における投資対効果と環境性能
事務所やオフィスの建築においても、2026年の非住宅木造坪単価を意識することは重要ですが、それ以上に「事業への貢献度」という視点が欠かせません。建物そのものが持つ機能が、企業の成長にどう寄与するかを解説します。
木造空間がもたらす採用効果とブランディング
近年、企業がオフィスを新築する際、木造を選択するケースが増えている大きな理由の一つに「採用力の強化」があります。無機質なオフィスビルとは異なり、木の温かみを感じられるデザイン性の高いオフィスは、求職者に対して「働く環境を大切にする会社」というポジティブな印象を与えます。
また、SDGsや脱炭素経営への関心が高まる中、建築時にCO2排出量が少ない木造建築を選ぶこと自体が、企業の環境姿勢を示すブランディングになります。特にBtoB企業においては、取引先に対するCSR(企業の社会的責任)アピールとしても有効であり、単なる建築費の比較だけでは測れない価値を生み出します。
鉄骨造やRC造で同様の内装デザインを実現しようとすると、構造体とは別に木材を貼る仕上げ工事が必要となり、コストが割高になります。構造材そのものを現し(あらわし)てデザインとして活用できる木造は、意匠性とコストのバランスが良い選択肢と言えます。
業務効率化と生産性向上への影響
オフィス環境は、従業員の生産性に直結します。木材には調湿効果や吸音効果があり、快適な湿度を保ち、不快な反響音を抑える特性があります。このような「五感に優しい空間」は、従業員のストレスを軽減し、集中力を高める効果が研究によっても示唆されています。
鉄骨造やRC造の建物は、気密性が高い反面、適切な空調管理を行わないと空気が乾燥しすぎたり、結露が発生したりするリスクがあります。一方、木造は建物自体が呼吸するように湿度を調整するため、年間を通じて快適な室内環境を作りやすく、結果として業務効率の向上や欠勤率の低下に寄与する可能性があります。
初期の坪単価だけでなく、従業員が長く健康に働ける環境を作ることは、人件費という最大のランニングコストに対する投資対効果を高めることにつながります。
介護・福祉施設における事業収支と構造選定
介護施設や保育園などの福祉施設建築においては、事業の収益構造上、初期投資(イニシャルコスト)の圧縮が極めて重要です。ここでは、施設建築における構造選定と収支計画の関係について解説します。
イニシャルコスト低減が入居者負担を下げる
介護施設経営において、建築費は家賃設定や利用料に直接反映されます。建築費が高くなれば、それを回収するために家賃を高く設定せざるを得ず、近隣の競合施設との価格競争で不利になる可能性があります。逆説的に言えば、建築費を抑えることができれば、競争力のある家賃設定が可能となり、高い入居率を維持しやすくなります。
この観点において、鉄骨造やRC造と比較して坪単価を抑えやすい木造は、非常に合理的な選択肢となります。特に2階建てから3階建て程度の中低層施設であれば、耐火建築物としての要件を満たしつつ、木造でコストを最適化できるケースが多く存在します。
2026年の非住宅木造坪単価の動向を見ても、施設建築における木造の優位性は依然として高いと言えます。浮いた建築費を設備投資やスタッフの待遇改善に回すことで、サービスの質を向上させ、選ばれる施設作りにつなげることができます。
減価償却期間とキャッシュフローの考え方
建築物の構造は、税務上の法定耐用年数にも影響します。鉄骨造(骨格材の肉厚による)やRC造は耐用年数が長く設定されているため、長期間にわたって減価償却費を計上することになります。一方、木造は法定耐用年数が22年(飲食店などはさらに短い)と比較的短く設定されています。
耐用年数が短いということは、単年度に計上できる減価償却費が大きくなり、帳簿上の利益を圧縮して法人税等の支払いを抑える効果(節税効果)が初期に大きく働きます。これにより、事業立ち上げ期のキャッシュフロー(手元の現金)を厚くし、借入金の返済や次の投資に回しやすくなるというメリットがあります。
もちろん、長期的な資産価値の維持という観点も必要ですが、事業の早期黒字化や資金繰りを優先する場合、木造の耐用年数の短さは経営戦略上の武器になり得ます。税理士等の専門家とも相談しながら、財務面からも最適な構造を選定することが重要です。
失敗しないための建築計画とパートナー選び
ここまで、2026年の坪単価動向や各用途における構造の考え方をお伝えしてきましたが、最後に失敗しないための重要なポイントをお伝えします。「2026年の非住宅木造坪の坪単価」という数字だけを追いかけると見落としがちな落とし穴についてです。
「坪単価」以外の隠れたコストに注意する
建築費を比較する際、どうしても「坪単価」に目が行きがちですが、坪単価に含まれない費用こそが総予算を大きく左右します。例えば、地盤改良費、外構工事費、設計監理費、そして用途変更や開発許可に伴う申請費用などです。
特に、構造が変われば基礎の大きさが変わり、地盤改良の要否や工法も変わります。木造は軽量であるため、地盤改良費が安く済むケースが多いですが、鉄骨造やRC造で重い建物を建てる場合は、杭打ち工事などで数百万から数千万円単位の追加費用が発生することもあります。
見積もりを比較する際は、単なる本体工事費の坪単価だけでなく、これら付帯工事を含めた「総事業費」で比較検討を行うことが不可欠です。表面的な安さに飛びつかず、詳細な内訳を提示してくれる誠実なパートナーを選ぶことが成功への近道です。
地域特性と法規制を熟知した専門家の必要性
高知県のような地域では、台風対策や塩害対策など、地域特有の気象条件を考慮した設計が必要です。また、建設予定地が防火地域や準防火地域に指定されている場合、木造で建築するには特殊な耐火構造とする必要があり、コストメリットが出にくくなる場合もあります。
つまり、「木造が良い」「鉄骨が良い」と一概に言えるものではなく、建設予定地の法的条件、地盤、周辺環境、そしてお客様の事業計画によって「正解」は変わるのです。
本当に信頼できる建築会社とは、特定の工法を無理に勧めるのではなく、あらゆる選択肢の中から、お客様の条件にとって最も合理的でメリットのある工法を提案できる会社です。構造計算や法適合のチェックを綿密に行い、リスクとコストを可視化してくれるプロフェッショナルをパートナーに選びましょう。
まとめ
今回は「2026年の非住宅木造坪の坪単価」をテーマに、建築費高騰時代における構造選定のポイントについて解説してきました。記事の要点は以下の通りです。
建築費高騰の背景:資材価格と人件費の上昇により、従来通りの構造選定が正解とは限らない。
構造によるコストの違い:鉄骨・RCは高騰傾向。木造は条件次第でコストメリットが出やすい。
倉庫・工場の可能性:技術進化により、木造でも大スパン・高天井の空間が可能になっている。
事務所・施設の価値:木造は採用効果や業務効率、事業収支(家賃・税務)の面でも合理的選択になり得る。
総合的な判断の重要性:坪単価だけでなく、地盤や法規制を含めた総事業費で比較検討する。
大切なのは、最初から「鉄骨でなければならない」「木造は安い」と決めつけるのではなく、フラットな視点で比較検討を行うことです。そうすることで、予算内で最大限のパフォーマンスを発揮する建物への道が開かれます。
私たちは、高知県で非住宅建築を数多く手がけてきました。
倉庫、工場、事務所、介護施設など、多様な用途の建築において、鉄骨造・RC造・木造それぞれの特性を理解し、お客様の事業計画に最適なプランをご提案できることが強みです。
「自社の計画している建物では、どの構造が一番コストパフォーマンスが良いのか?」 「2026年の最新相場で、概算どれくらいの費用がかかるのか?」
そのような疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。土地の条件や事業の目的に合わせ、特定の構造に偏らない客観的な視点で、最適な建築計画をシミュレーションいたします。まずは無料の概算見積もり・プラン相談から、貴社の事業拡大のお手伝いをさせてください。






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